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zoom RSS カフカの短編全集は買うべきか?

<<   作成日時 : 2008/12/02 03:10   >>

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なぜか、このところ文庫でフランツ・カフカが脚光を浴びています。
もともとカフカは日本では非常に人気の高い作家で、翻訳も古くからたくさんあるのですが、ここにきて光文社古典新訳文庫で『変身』が訳され、ちくま文庫の短編全集全3巻も完結しました。
特に生誕○○周年とかいうわけではないのですが。

というわけで、今手に入る文庫で読むカフカ特集です。

岩波文庫からは短編集が2冊出ています。
どちらもドイツ文学者池内紀の翻訳で、この人には『ファウスト』に出色の名訳がありますので、当然カフカも非常に読みやすい翻訳になっています。
カフカ短編集
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岩波文庫 著者:フランツ・カフカ/池内紀出版社:岩波書店サイズ:文庫ページ数:276p発行年月:19


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カフカ寓話集
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岩波文庫 著者:フランツ・カフカ/池内紀出版社:岩波書店サイズ:文庫ページ数:243p発行年月:19


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ところが、岩波文庫は肝心の『変身』がよくない。古くて読みづらいのです。そんなにひどいわけではないのですが、池内訳の2冊がよくできているだけに、『変身』がこれではつらい。

というわけで、ここは古典新訳文庫の出番です。
変身
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光文社古典新訳文庫 著者:フランツ・カフカ/丘沢静也出版社:光文社サイズ:文庫ページ数:180p発行


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もちろん、読みやすいことにかけては、数ある『変身』の邦訳の中でもいちばんであり、岩波版などと書店で比べてみることをおすすめします。

このブログでは常に翻訳の出来、読みやすさといったことを問題にしています。
それは本を読むことが精神修養や教養のための苦行ではないのだから、分かりやすく名訳で楽しく読書したいという願いからです。

しか、そういった翻訳の質の問題を超えて、今一番気になっているのは、ちくま文庫から刊行された『カフカ・セレクション』全3巻です。
カフカ・セレクション(1)
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時空/認知 ちくま文庫 著者:フランツ・カフカ/平野嘉彦出版社:筑摩書房サイズ:文庫ページ数:343


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カフカ・セレクション(2)
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運動/拘束 ちくま文庫 著者:フランツ・カフカ/平野嘉彦出版社:筑摩書房サイズ:文庫ページ数:315


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カフカ・セレクション(3)
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異形/寓意 ちくま文庫 著者:フランツ・カフカ/平野嘉彦出版社:筑摩書房サイズ:文庫ページ数:329


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長編をのぞいたカフカのほぼすべての原稿、短編から断片までが網羅されます。
収録方法も刊行年度順などではなく、時空・認知、運動・拘束、異形・寓意とテーマ別になっており、なんとなく
面白そうです。まあ、よくよく考えてみれば、個々のテーマは一体なんのことやら分かりませんが。

そんなわけで、第1巻が刊行されてから早半年近く、ずっと購入しようかなと思い続けてはいるのですが、惜しむらくは翻訳が堅い。完全に学者の翻訳です。独文の研究者ではない私には少し荷が重い。
とはいえ、カフカ愛好家なら持っておくべきでしょう。

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