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zoom RSS ローマ人は恋愛がお好き

<<   作成日時 : 2008/11/27 16:25   >>

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日本人と比べてヨーロッパの読書人が明らかに異質であると感じるのは、彼らがたいてい古典の教養を持っていることです。
そんなにたいした知識・教養ではありません。もはや、誰もがラテン語を読めるという時代でもありません。
それでも、日本人の多くが日本や中国の古典について無知であるのと比べれば、彼らの古代ギリシア・ローマについての知識は圧倒的に多いと言えます。

この違いはどこから来るのでしょうか。一つには、日本では古典を国語の授業の中で「古典」や「漢文」として教える、つまり、作品としていきなり受容させようとしているのに対して、ヨーロッパではラテン語として、つまり、語学の枠組みで教えているという違いがあるのかもしれません。

それはさておき、今回は岩波文庫オウィディウスの『恋愛指南』です。
原題Ars amatoria、そのまま訳せば『恋の技法』となり、事実、そのタイトルで平凡社ライブラリーから刊行されていた作品の新訳です。


恋愛指南
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アルス・アマトリア岩波文庫 著者:プブリウス・オヴィディウス・ナーソ/沓掛良彦出版社:岩波書店サイズ


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内容的には、女性の膝のほこりは払ってあげなさいとか、曖昧な約束はいけませんとか、そんな内容なので、確かに『恋愛指南』とは言い得て妙かもしれません。
実際、こんなけしからん書物を著すとはなにごとだと、当のオウィディウスがローマを追放されてしまったくらいなのですから。

もっとも、今回の訳者はその後書きで、オウィディウスがローマを追放されたとき、『恋愛指南』刊行から十年は経っており、これは単なる追放の口実に過ぎず、なにか他の理由が本当はあったに違いないと主張しています。

この岩波文庫版は新訳なのですが、ローマの大詩人オウィディウスだからなのか、少々格調の高い訳文で読みやすいとは言えません。とはいえ、ぎこちなかったり古めかしかったり難解だったりする訳でもありません。

文庫版で手に入るオウィディウスの作品には、同じ岩波文庫から『変身物語』も刊行されています。


変身物語(上)
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岩波文庫 著者:プブリウス・オウィディウス・ナソ/中村善也出版社:岩波書店サイズ:文庫ページ数:36


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変身物語(下)
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岩波文庫 著者:プブリウス・オウィディウス・ナソ/中村善也出版社:岩波書店サイズ:文庫ページ数:37


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