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zoom RSS ゲーテとイタリアを旅する

<<   作成日時 : 2009/02/12 23:51  

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集英社新書は時折文学関連で毛色の変わったものを出版していますが、今回紹介するのもそんな一冊です。
紀行文(?)が出版されています。

ゲーテ『イタリア紀行』を旅する
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集英社新書ヴィジュアル版 著者:牧野宣彦出版社:集英社サイズ:新書ページ数:262p発行年月:200


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ゲーテの『イタリア紀行』は、ゲーテの代表作の一つともいわれる紀行文の傑作です。
仏文学徒でイタリア大好きの私でさえ、『イタリア紀行』といえば、スタンダールの『イタリア紀行』ではなく、ゲーテの『イタリア紀行』をまずは思い浮かべるくらいです。

しかし、ゲーテの『イタリア紀行』には大きな問題があって、読了した人が非常に少ない。なぜかというと、ゲーテだけに非常に高尚というか衒学というか、早い話が難解なのです。
それに輪をかけてくれるのが、岩波文庫の味わい深い名訳なのです。名訳は得てして読むのに骨の折れる名文調なのです。

イタリア紀行』が読みづらい今ひとつの理由は、『イタリア紀行』の内容そのものに関わっています。『イタリア紀行』はゲーテがイタリアで見た絵画、彫刻、建築、遺跡などについての記録という側面が強く、実際にそこで言及されている作品を知らないと、後はゲーテの舌先三寸にしてやられるしか道が残されていないのです。

そんな『イタリア紀行』にとってはよろしくない状況を一挙に打破してくれるのが、今回紹介する『ゲーテ「イタリア紀行」を旅する』なのです。
イタリア紀行』から適宜引用しながらも、著者の分かりやすい解説と写真で、ゲーテと同じ順路でイタリアを旅できる本なのです。

この手のよく出来たヴィジュアル版の新書の常で、出来がよければよいほど、物足りなさが残る、こんな薄い小冊子ではなく、もっともっとたくさん読みたかったという不満が残るのですが、それはとりもなおさず、この本のすばらしさを物語っています。
『ゲーテ「イタリア紀行」を旅する』片手に、実際にゲーテの『イタリア紀行』を読み進めるというのも楽しいかもしれません。

なお、『ゲーテ「イタリア紀行」を旅する』の著者によると、『イタリア紀行』は長らく定番であった岩波文庫ではなく、潮出版の全集の11巻が読みやすい訳文でお勧めだそうです。
潮出版のゲーテ全集といえば、以前は一冊が五千円くらいはして、本当に欲しい巻しか手が出せなかったのですが、今は新装普及版があって、二千円程度になっています。

ゲーテ全集(11)新装普及版
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紀行  著者:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ出版社:潮出版社サイズ:全集・双書ページ数:53


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イタリア紀行』は全集の第11巻所収です。
今回紹介した二冊を手にしたら… ET IN ARCADIA EGO

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