文学は世界を巡る

アクセスカウンタ

zoom RSS アンナ・カレーニナの翻訳

<<   作成日時 : 2008/12/24 12:28   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

光文社古典新訳文庫から刊行中であった『アンナ・カレーニナ』が待望の完結です。

アンナ・カレーニナ(1)
楽天ブックス
光文社古典新訳文庫 著者:レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ/望月哲男出版社:光文社サイズ:文庫ページ


楽天市場 by ウェブリブログ


ざっと目を通した限りでは、やはり古典新訳文庫ならではの読みやすさですが、少し平易に過ぎるというか、くだけすぎて却って頭にすっと入ってこない箇所もある印象です。
しかし、難解で読む気が失せるこれまでの翻訳と比べれば、格段の出来と言えます。

ところで、今を去ること二十年近く前、まだ高校生であった私はなにをトチ狂ったのか、『アンナ・カレーニナ』の英訳を買い込んだのでした。
もちろん、読破されることもなく、いまだにうちの本棚の肥やしになっていますが、そのとき感じたのが、なんて読みやすい英語なんだという思いでした。

当時、『アンナ・カレーニナ』の邦訳はすでに古めかしくなっているものしかなく、それでも、「これこそが露文の香り」などと訳の分からんことを言いながら喜んで読んでいたのです。
しかし、英訳を一読、まさに目から鱗が落ちたと言いますか、翻訳感がすっかり変わってしまいました。

しょせんは翻訳なんだから、どんなに格調高い名文であっても、それは翻訳者や日本語の作り出した香りであって、原書の持つ味わいとは違うのだ、だから、翻訳なんて分かりやすく読みやすいものに越したことはないと考えるようになりました。

古典新訳文庫刊行開始以来、常にこのシリーズを取り上げてきたのには、上記のような翻訳感を私が持っていたからなのですが、そもそもの始まりが『アンナ・カレーニナ』だったものですから、ついのこの日がやって来た!と感慨もひとしおです。

ところで、件の読みやすい英訳というのは、種を明かすとアメリカで翻訳されたもので、Signet Classicというシリーズに入っています。
とにかく、このSignet Classicの翻訳物は読みやすいことこの上なしです。

読みやすさだけを追い求めるのなら、間違ってもPenguin ClassicsOxford World's Classicsのものを買ってはいけません。そこには格調高いBritish Englishが待ち構えていますから。
脚注や校訂についての情報などが欲しいのであれば、Oxford World's Classicsは正しい選択ですが、読みやすさだけはどう逆立ちしたって、Signet Classicにはかないません。

そんなに違いがあるのかと疑問に思われる方もいるかとは思いますが、これだけは百聞は一見にしかず、実際に読み比べてください。最初の数行だけでその差は歴然としています。
Amazonの なか見!検索 というプレビュー機能で、Signet ClassicOxford World's Classicsの両方の1ページ目が読めます。
しかも、Signet Classicシリーズは安い。紙の質が悪いのと装丁がばらけやすいという欠点がありますが。

Anna Karenina (Signet Classics)
New Amer Library (Mm)
Leo Tolstoy

ユーザレビュー:
愛か責任か..... ...
One of the ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
アンナ・カレーニナの翻訳 文学は世界を巡る/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる